技術士とは、日本の科学技術に関する「最高峰の国家資格」です。「技術士法」という法律に基づき、高度な専門的応用能力を備えていることを国に認定された技術者です。すなわち、「科学技術の専門家」として、高い技術力と課題解決能力、倫理観を兼ね備えたプロフェッショナルに与えられる称号です。
▼
技術士には、他の資格にはない大きな特徴がいくつかあります。1つ目に、科学技術のほぼ全域にわたる領域をカバーしていることです。そのため、機械、電気電子、建設、情報工学、化学、農業、経営工学など、全部で21の専門分野に分かれています。また、名称独占資格(称号)であるため、資格を持っていない人が「技術士」と名乗ることは法律で禁じられています。また、単に知識があるだけでなく、公益(公共の安全や環境保全)を優先し、品位を保持することが厳格に求められており、守秘義務についても技術士法第45条で下記のように定義されています。
<技術士法第45条>技術士等の秘密保持義務
技術士又は技術士補は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなった後においても、同様とする。
また、上記第45条の秘密保持義務に違反した場合、法律上の罰則が科されることも技術士法第59条に定義されています。
<技術士法第59条>
第45条の規定に違反した者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
▼
このように秘密保持義務および罰則が法律で定義されている最も大きな意味は、クライアントが安心して機密情報を預けられる「法的な保証」があるという点になります。企業が外部の専門家にコンサルティングを依頼する際、もっとも恐れるのは技術流出です。「罰則がある」ということは、国がその個人の口の固さを法的にバックアップしていることを意味しています。一般的な「マナーとしての守秘」と、刑事罰を伴う「法的な義務」の間には大きな壁があります。この壁があるからこそ、技術士は医師や弁護士と同じような「業務上の秘密を守るプロ」としての社会的地位を認められているのです。
▼
弊所が業務委託契約しているSAT株式会社様のYoutubeチャンネルで技術士について動画解説されています。