技術士とは

技術士とは、日本の科学技術に関する「最高峰の国家資格」です。「技術士法」という法律に基づき、高度な専門的応用能力を備えていることを国に認定された技術者です。すなわち、「科学技術の専門家」として、高い技術力課題解決能力倫理観を兼ね備えたプロフェッショナルに与えられる称号です。

技術士には、他の資格にはない大きな特徴がいくつかあります。1つ目に、科学技術のほぼ全域にわたる領域をカバーしていることです。そのため、機械、電気電子、建設、情報工学、化学、農業、経営工学など全部で21の専門分野に分かれています。また、名称独占資格(称号)であるため、資格を持っていない人が「技術士」と名乗ることは法律で禁じられています。また、単に知識があるだけでなく、公益(公共の安全や環境保全)を優先し、品位を保持することが厳格に求められており、守秘義務についても技術士法第45条で下記のように定義されています。

<技術士法第45条>技術士等の秘密保持義務
技術士又は技術士補は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなった後においても、同様とする。

また、上記第45条の秘密保持義務に違反した場合、法律上の罰則が科されることも技術士法第59条に定義されています。

<技術士法第59条>
第45条の規定に違反した者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

このように秘密保持義務および罰則が法律で定義されている最も大きな意味は、クライアントが安心して機密情報を預けられる「法的な保証」があるという点になります。企業が外部の専門家にコンサルティングを依頼する際、もっとも恐れるのは技術流出です。「罰則がある」ということは、国がその個人の口の固さを法的にバックアップしていることを意味しています。一般的な「マナーとしての守秘」と、刑事罰を伴う「法的な義務」の間には大きな壁があります。この壁があるからこそ、技術士は医師や弁護士と同じような「業務上の秘密を守るプロ」としての社会的地位を認められているのです。

弊所が業務委託契約しているSAT株式会社様のYoutubeチャンネルで技術士について動画解説されています。

技術士について(SATテックチャンネル)

技術士倫理綱領について

公益社団法人日本技術士会では、技術士にとって重要な指針である「技術士倫理綱領」を定めています。倫理綱領では、①安全・健康・福利の優先②持続可能な社会の実現③信用の保持④有能性の重視⑤真実性の確保⑥公正かつ誠実な履行⑦秘密情報の保護⑧法令等の遵守⑨相互の尊重⑩継続研鑽と人材育成が定められています。これは、技術士の倫理的な行動を定めたものであり、業務の履行を通して安全で持続可能な社会の実現など、「公益の確保」への貢献を使命とすることを意味しています。

技術士プロフェッション宣言

日本技術士会では、技術士の行動原則として「技術士プロフェッション宣言」を定めています。私たち技術士は、この行動原則に則って公益確保を果たせるよう日々研鑽しています。

技術士プロフェッション宣言
われわれ技術士は、「技術士プロフェッション宣言」にふさわしい者として、一人ひとりがここに定めた行動原則を守るとともに、公益社団法人日本技術士会に所属し、互いに協力して資質の保持・向上を図り、自律的な規範に従う。これにより、社会からの信頼を高め、産業の健全な発展ならびに人々の幸せな生活の実現のために、貢献することを宣言する。

【 技術士の行動原則 】
高度な専門技術者にふさわしい知識能力を持ち、技術進歩に応じてたえずこれを向上させ、自らの技術に対して責任を持つ。顧客の業務内容、品質などに関する要求内容について、課せられた守秘義務を順守しつつ、業務に誠実に取り組み顧客に対して責任を持つ。業務履行にあたりそれが社会や環境に与える影響を十分に考慮し、これに適切に対処し、人々の安全、福祉などの公益をそこなうことのないよう社会に対して責任を持つ。

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